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P4Gクリア後感想(ネタバレ有)

ペルソナ4ザ・ゴールデン(PS Vita)をクリアしました。
都会から田舎へと移住した主人公の約1年間を舞台としているのでさすがに長かったんですけど、各種イベントもあり中々面白かったです。2周目へ向けての稼ぎプレイさえしなければもっとゲームとして楽しめたのかな?という印象でした。
とりあえずの感想を書いておかないと次のゲームに移行できない気がしたので本編の内容バレも交えつつ……以下、核心についてのネタバレを含む感想があるので未プレイ・未クリアの方はご注意ください。

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1周目は真エンドで終わらせました。
主要コミュでは菜々子・足立を終わらせられなかったのが心残りでした、特に足立……
元々P4のストーリーは真ラスボスまで把握していたので衝撃というほどの衝撃はなく、設定などを素直に追いつつプレイしていました。しかし足立からの手紙(事件についての助言)が読み上げられた時はあまりにもどこか毒牙が抜けたような、邪気が落ちたような声と文面に、ホッとした気持ちもあり拍子抜けした気分でもあり……足立は今回のアッパーバージョンにてコミュ「道化師(欲望)」を与えられて、内面の掘り下げが行われましたが、彼の本心・本来の姿というのは作中では霧の中に依然包まれたままであったなと思いました。恐らく手紙での足立が本来の彼の性格に近いのではないかな? 禍津稲羽市での彼はイザナミ(或いはアメノザギリ)の影響を強く受けていて、語る言葉は彼の本性というよりもかつて仲間たちのシャドウが語った言葉のそれに近い印象を受けました。
足立のコミュである「道化師」はタロットカードの大アルカナである「愚者」にあたるものかなと考えています。ペルソナ4では「愚者」は主人公をリーダーとする特捜隊のコミュにあたるものですが、足立の性質を思い返すに、イザナミに特別な力=テレビの向こうに干渉する力を与えられた者のもう一つの可能性としての「道化師」であった、なんて。タロットの一種であるトート・タロットにはマリーのコミュである「永劫」と足立の「欲望」が存在していて、永劫の絵柄はトート・タロットのホルスそのものですね。「愚者」担当の特捜隊が真実の真実を追うコミュの「審判」がトート版では「永劫」に変化しているのは意味があるのかな?
とまあそんな感じで大アルカナのことを調べつつキャラと照らし合わせていたらなかなか面白い発見もあって考えさせられることが多いです。刑死者とか本当に凄かった……サブコミュだと尚紀くんが一番好きかもしれません。足立は別格で。

メモがあったのでそのまま引用します。
4月16日 ペルソナ4G、黄泉比良坂を探索中です 4は日本神話を引き出して話を形成しているので、事象に対する説明を隨神の一言で済ませられるという多少乱暴にも見えるような力技が使われている気がして、それはどうなのかなと思った 元々心理学的な要素を持つ話だったのにこう…神の見えざる手というか?
4月16日 混沌の解決に超自然的な介入(P4なら伊邪那美)を導入するのは良いんだけど結局プレイヤーに提示されるのは結果であって経緯・方法の釈然とする解答ではない のかな? ミステリー調ではあったけれど最初から最後まで人知の及ばぬものに翻弄され続けた話だったな〜と思った
4月16日 ずっと禍津稲羽市を放浪していたせいなのか黄泉比良坂は静かで美しくて恐ろしくて寂しい場所のように思えてしまう 心がない(もしくは、薄い)伊邪那美の心象風景を表しているのかな 神話的風景とは違って漆器のような落ち着きがあるというか 落ち着き?期待の無さ?
4月17日 P4Gの熊田のペルソナがキントキドウジ→カムイ→カムイモシリと成長していくのは、番長たちと出会って自我の確立を果たしたもののまだ子供であった熊田が(月コミュMAXになることで)神のひとつの名前を頂くという感じで好きです それも番長(伊奘諾)の直系ではない神なのがまた良い
4月17日 花村・千枝・雪子・完二のペルソナは(元ネタ的に考えると)主人公の直系にあたるかそれに近くて、この4人は特に主人公の影響を強く受けてシャドウを克服したので、血筋を引き継ぐという意味も含めてペルソナがああいった神々の姿になったのかな?
4月17日 直斗の少彦名命も主人公の影響を大きく受けてない理由かな あと完直クラスタ向けに書いておくと大国主命と少彦名命の関係性からも分かるけれど民俗学的には大きいものと小さいものが協力してお互いのかけたるところを補い合うということが多いのでつまり巽完二と白鐘直斗なんですよね……
4月19日 P4の直斗のコミュ「運命」対応の大アルカナである運命の輪には善悪の両要素と四大元素が読み取れることから、直斗のペルソナであるスクナヒコナの初期スキルはマハ系・ムド系に加えて4属性魔法各種なのかな?と思った
4月19日 P4では大アルカナの前半(愚者〜運命の輪)に仲間・重要人物を振り分けるという法則があるそうでそれは生の意味を含んでいる(ソース未確認)らしく、そう考えてみると菜々子の対応アルカナである「正義」は前半であり後半であると説が分かれるので菜々子自身の命運と連動してるのかなあ
……らしいです笑

以前までのペルソナ(1と罪罰)からの線引きをした結果ライト・サブカルチャー寄りになってああいった寄せ鍋ができたのかなと思いました。
舞台は田舎町へ移ったものの世界観は日常・現実寄りになって、友情を深める・青春を謳歌するという主題があったにも拘わらず、真エンドでの人の心の原風景があまりにも美しすぎたことや足立の主張を否定する主人公らに、非現実的なものを感じてしまい少し淋しさを覚えました。人の弱さや醜さを受け入れてきたはずの彼らが人間の可能性を信じるのはともかく、人類の代弁者・代表者のようにイザナギに反論する姿はストーリーのための装置であるように思えて、そしてその気持ちは主人公の仲間たち以外に対しても時々思うことがあり、きちんと作られた物語には長所も短所もあるものだな~なんてモヤモヤとしていました。うまく説明はできないけれど……。自分が青春を謳歌していなかったから気持ちが分からないのかな?なんてことを考え付いてしまって狼狽えもしましたけれど。
アトラス作品はP4Gが初めてであったので何とも言えませんが、神の意志と指先ひとつに翻弄される物語について考えることが無かったので、イザナミ関係とマヨナカテレビなどの設定には理不尽さすら感じました笑 ここ一年ほどプレイしてきたゲームが人々の力と欲望で争いばかりするものだったので……
みんな、花村たちのように強くなれないよな~。あれは若さの煌めきなのか?とにかくP4Gはエネルギッシュで、クリア後の脱力感がものすごかったです。周回しようと準備までしたのに、少し寝かせます。
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